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富裕層とペットの関係


さて、先週、ある金融機関さんとの打合せ時、
「富裕層の多くはペットを飼っている印象なので、
 その方面からアプローチすることはできないの?」
とのご質問。


ペットと富裕層の関係を整理してみましょう。
まず、登録数です。
犬に限定しても登録数はおそよ1300万匹(ペットフード工業会)
約20%の世帯で飼われています。
つまり、富裕層と呼ぶには数が多すぎますね。
地方にいくと飼われているのは雑種が多く、
庭先で番犬として、ですよね。富裕層にはほど遠いイメージ。


巷で言われている「コマザワンヌ」は富裕層では?
確かに、かなりの確率で、そのとおりだと思います。
でも、ペット業界で、富裕層とのプロモーションが
難しいのは、大手・中堅企業の参入が少ないことですね。
「コマザワンヌ」の通うカフェは確かに富裕層率高いです。
でも、パパママストアですので、タイアップしても
獲得できる顧客数は限定されてしまいます。
犬のカリスマ美容師がいるサロンも規模は小さいです。
例外なのが、ペットフード業界ですかね。
こちらにはネスレやはごろも、ユニチャームなどの
大手企業がありますけど。
でも、ここは直接顧客管理してないです、タイアップで
効果出すのは至難の業ですよ。


と、ここまで、ペット飼っている=富裕層を特定できるデータは
ありませんし、例えタイアップできたとしても
小規模でビジネスにはなりにくい。


では、このような状況の中でも富裕層を獲得するために
やっているタイアップ施策は?
 ●犬のきもち購読者に対する、日産ワゴン群
   (ミニバン・ワンボックスなど)の犬仕様クルマのご案内。
 ●大手動物共済のアニコムへのイベント協賛。
どれも大きな成果に結びついたとは聞いておりません。


まだまだ、ペットを絡めた富裕層獲得は、これからですよ。
ちなみに、事業会社時代に立ち上げたペットクラブはこれ。
http://www.diners.co.jp/petclub/index.html
事業をやるには、噂どおり怖い世界でしたね。
一通り脅しなどにもあいました。
ペット業界のことはいろいろ知っているつもりです。
真実はわからない噂も含めて。
とまらなくなるのでこのあたりにしときます。