佐藤義典さんの新刊 感想です。
佐藤義典さん、昨年末に発刊された本です。
「実戦BtoBマーケティング」
正月に読んだのですが、ここで感想をアップしておきます。
タイトルどおり、B2Bの本です。
B2Bのことを書いた本で、ためになる本は
見当たらないので、この本は、この時点ですでに画期的と
言えます。
私は、B2Bのコンサルをクライアントさん向けには
やっていないので、今回は自社のことに当てはめて読んでみました。
参考になることがとても多かったです。
また、恒例となりつつありますが、巻末の謝辞に
私の名前が登場しています。
ありがたいことです。
以下が本の内容・感想です。
<ベネフィットから・・>
●B2Bで採用されるには、ベネフィットを提示しないと
だめだと、書いてあります。確かにそのとおりです。
できることや商品のことを説明しがちですよね。
●ベネフィット=投資対効果=使い方×QCD×PL・BS、
確かにこのとおりです。ベネフィットのことを端的に
表している公式です。
●説明の順番は、①PL・BS(効果を具体的に提示)、
②QCD(あなたのQCDがこう改善されます)、
③使い方(当社のサービスをこう使えばです)となる。
<セグメンテーションとターゲティング>
●B2Bのセグメンテーションは「会社×部署×個人」。
●顧客企業の組織図や意思決定ルート・エスカレーション、
人物相関図・・。
これもわかりますね。事業会社時代に法人営業を
やっていた当時を鮮明に思い出しました。
●4つにパターン分けする性格分析、おもしろいですね。
自分の事業会社時代はどういうふうに
思われていたんだろうかと、つい当てはめてしまいました。
<B2B2C>
●この形態は当社でもよくあります。もっというと、
B2B2B2Cです。
つまり、こうです。B(自社)2B(広告代理店さんなど)
2B(クライアント企業さん)2C(そのお客様)
●最後のお客様まで遠いですが、最終的には、
このCを考えながら
仕事をしないと良い結果が残せないことも
良くわかっています。
つい、2番目のB(クライアント企業のご担当者)向けの
提案などしちゃうんですよね。
<戦場・競合の把握>
●自分は何屋か?、自社がなかったらお客様はどうするのか?
佐藤さんのメルマガなどでもときどき目にします。
●自社・競合利用マトリックス、いいですね。
早速、自分のも作ってみました。
富裕層マーケティングの領域では、強いですね、自分。
<強みを伝えるメッセージ>
●佐藤さんの自虐的なコラムが笑えます。私も佐藤さんに
指摘を受け、富裕層マーケティングをコンサルした
クライアントさんに、リテンションマーケティングの
コンサルもできることを伝えると、やはり、
「そんなこともできるんですね」と言われました(苦笑)
●ただ、クラブマーケティングのことは、伝えにくいので、
まだまだ強みを伝えるメッセージは不完全です。
これは要改善。
<戦略を実行する手法>
●成功事例で「お客様の褒め言葉を書く」。これも以前に
佐藤さんに指摘されたことです。
ですので、手持ちの成功事例には必ず
入れるようにしています。
●カルテ、いいですね。早速、作成、着手しました。
法人営業時代はあったのですが、起業後は、
交渉記録を残す程度で、本格的なカルテは、
作成していませんでした。
最後に・・。
B2Bの実戦的な本を待ちわびていた方にはもちろんですが、
私のように、B2B2C、B2C向けをメインで
やられている方にも、この本はためになります。
佐藤さんの得意分野をこうして手軽に本で読める・・・、
ありがたいことです。
佐藤さんをベンチマークしている方々は、B2Bもできるんだと、
驚愕していることでしょう。
by ktmktg
| 2012-02-09 13:46
| マーケティング関連の本