シニアマーケットの話
いやあ、毎日、暑いですねえ。
みなさまも熱中症など、暑さにやられないように、
ご注意ください。最近では、室内でも熱中症に
なる例もあるみたいですので。
さて、メルマガにも少しだけ書いたのですが、
最近のシニアマーケットについて、もう少し書きたいと思います。
シニアマーケット、盛り上がらないですねえ。
シニアの中でも、団塊世代とその上の世代(70歳以上)とは
考え方も消費行動も違うとは一般的に広く言われていますが、
その中でも団塊世代がさっぱりですよね。
最近のシニアマーケットのホットなニュースが、
この分野の成功者である、シニアコミュニケーションの
役員の粉飾決算による摘発と言うのが、なんとも
この分野を表しているなと。
http://www.senior-com.co.jp/
前向きな話で、最もメディアにとりあげられているのが、
趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)でしょう。
株式会社ディー・エヌ・エーとクラブツーリズム株式会社とのコラボで
できているシニア向けのSNSです。
会員規模は、30万名くらいと小さいですが、毎日数組も
リアルの会が催されているそうです。
http://smcb.jp/
そして、シニア系の定期購読雑誌について、
編集長経験者から話を聞く機会があったので、
できる範囲で情報提供します。
●「いきいき」「ゆうゆう」「毎日が発見」などがメジャーですが、
今でも、シニア系雑誌は、新創刊がある。
●部数は10万部~20万部程度。
書店にはない雑誌もあり、年間購読のみもある。
●読者の90%は女性。
●年収のボリュームゾーンは800万円程度と
媒体資料ではなっているが、年金生活者も多く、
実態は300万円~400万円がボリュームゾーンだと思って、
編集内容を考えてきた。
●読者に最も支持されているテーマは、「健康」「手作り」
「シンプルな暮らし」「趣味(旅・温泉・食事など)」だそうです。
●連動した通販・ECも用意しているが、ヒット商品と言われるものでも
100個程度しか購入されない。
話かわって、少し前、平均年齢65歳の顧客組織のリサーチデータを
見たことがありますが、消費にはほとんど興味がないことが
如実に出ていました。
特に、クルマ、時計など、高額・高級なものには特にその傾向が
強かったです。家電やリフォーム以外では。
消費額をのばす傾向があるのが、子供や孫世代に関連する
消費だけでしたね。これだけですね、サイフの紐がゆるいのは。
この世代の消費を増やすにはどうしたら良いのか?
良く聞かれることです。
個社ごとの努力については、ここでは書きませんが、
外部要因としては、以下をあげています。
●株価が14000円になること。
⇒ ここまで来ると、塩漬けになっていた株に
流動性が出て、消費に向かいます。
●年金などの社会保障制度が統一・安定すること。
⇒ 心配性なんですよね。でもこの政治の状況だと
5年・10年の長いスパンでも解決しないような・・。
by ktmktg
| 2010-07-21 13:39
| クラブマーケティング